MULTIWAVE CORE
<新しい流れ、製品開発経緯>
長い間スキー、スノーボードはダウンヒル、大回転、回転を頂点とした製品造りが行なわれ、実走テストを交え、思考錯誤しながらメーカーはノウハウを蓄積してきました。

しかし、最近はフリースタイルの愛好者が急激に増えてきており、エアー、トリック系に適する製品や、フリースタイルも楽しめるオールラウンド的な製品が求められるようになりました。

当社では数年来、フリースタイルの愛好者及び、活躍している選手の意見を聞きながら製品開発をして参りました。
明確になってきたことはスキー、スノーボード板の両端を利用した技が多くあることから、製品のビンディング付近の中央部と両端部に対する要求性能が異なる事が判ってきました。

両端はパワーのあるしっかりしたフレックスが必要です、中央部は衝撃吸収等のソフトなフレックスが求められます。
何種類ものプロトタイプをテストしましたが、中芯の影響が大きいことがわかってきました。
テスト対象は密度の異なる木材や、ガラス強化コア、FU、高分子樹脂、高分子樹脂+WOOD等のコンバインドコアーです。
製品の曲げ剛性を可変した製品をつくり、試乗を繰り返しましたが、中央部は「これ」両端部は「あれ」と選択に迷う結果となりました。
この中で産学官共同で、開発されたのがマルチウエーブコアーです。

<マルチウエーブ構造説明>
マルチウエーブは姿図に示されるようにpower cellの中に3−5mm巾のテンションをかけ硬化したFRP(ロービング)を帯状の板にして、波状に数10本配置したもので、帯状板は巾方向に細いステンレス鋼線でスダレ織りに編まれて波板を形成します。
製品の中央部の厚いところでは山が高く、両端方向への厚みの減少に伴って山が徐々に低く配置され、幅は中央部が絞られ、両端方向への幅の増大に伴って徐々に波板の幅が広くなり扇状に配置されます。

<マルチウエーブの効果>
マルチウエーブの性能面での特色は下記の2項目です。

A)せん断歪の軽減による操作安定性(人間の感性にあった振動感覚)
製品が曲がる場合には、曲げ応力とせん断応力が発生しています。せん断応力は応力分布図のように製品の内部で最大となります。せん断歪の大きい材料はライダーに高速滑走時ネジレの発生の為に、良く雪面を捉えきれないで頼りない感覚を与えています。このことは振動と大きな関連があります。高次モードの振動に対して、せん断歪が追従していけない為にライダーに違和感を与えると考えられています。その為にボックス構造にしたり、硬い木材を使用してきました。マルチウエーブはFRPの帯状板が多く入っていますので、それらの製品以上にせん断歪が小さくなり、追従性が良くなり、遊びの少ない自動車のハンドルのような感覚が味わえます。
芯材にしめるFRPの割合が中央部から両端にかけて増えていきます、従って中央部は落ち着いた安定感があり、両端に近いほど鋭敏な感覚が味わえます。

B)両端からの力を足元へダイレクトに伝達
例えばエアーでテール側から着地した場合に、真っ直に着地することは不可能で、エキスパートライダーでも微妙にずれているようです。そのために製品にはネジレが瞬間的に発生します。
従来のフラットなFRPは繊維の方向は縦,横或いは斜め(45度)です。木材でも方向性があります、そのためにエキスパートライダーは瞬間的にバランスを取って修正します、マルチウエーブは姿図のようにFRPが3次元且つ扇状に広がっていますので、バランス修正の補助をして、力が足元にダイレクトに伝達されます。勿論ネジレが発生しますが幅方向のステンレス鋼線が速やかに板を元の状態に復帰させようとします。
このときの反応スピードは金属、FRP、樹脂の順番です。樹脂強化ガラス繊維のみのマルチウエーブでは鋭敏性が劣り,物足りなく感じられます。
一例としてあげましたが、その他のフリースタイルに使用される技、遊び方でもかなりの効果があったことをお伝えしておきます。

多くの製品を解体分析して見ますと様々な芯材が使用されております、単純なものから中にはかなり複雑なものまで多様に使用されております。
どんな特性を持つ芯材を開発したいか目的を明確にし、素材料の特性を最大限に生かした設計がなされるべきと考えます。
マルチウエーブは単独では特性を発揮致しません、他の材料及び,成型方法、形状寸法等の設計要素と融合して、最高の性能を発揮致します。

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■腰のあるフレックストーションを実現「MULTI WAVE CORE」 ■最新技術「3D-POWERDRIVE 構造」
■内部エネルギーの蓄積させた「カーボンロッド」 ■ガラス繊維がマルチユースに対応「RRIM製法」
■ナノテクを使用した「カーボンナノチューブ」