カーボンロッド内蔵スキー(内部エネルギーの蓄積された製品)
スキーの滑走面は長さ方向でアーチ状に曲がっており、ベンドが大きいとか使用後少なくなったとか良く話題になりますが、何故この様な形状にして製造しているのでしょうか? 
従来の考え方は下記の2点と思われます。

1) べンドがなければ、スキーヤーの荷重が足元にのみ集中して、両端で雪面を捉える力が弱く、全長で雪面をを捉える事が出来なくなる。(逆にベンドが大きすぎると、両端がひっかかりやすい製品になる。)

2) 適度な返りの速さをもたせる。(返りの速さは剛さに比例して、重量に反比例しますベンドが少ないと戻そうとする力が小さくなります。)
 しかし、両端支持の3点曲げ試験で、継続して加重すると、撓み量が時間とともに増えていきます、荷重を取り除いても、測定前の位置にはもどりません。原因は材料の粘性と接着層の拘束が不完全である為と考えられます。又滑走直後にはベンドが小さくなっております、このことは前述と同じ現象です。
つまり、ベンド量そのものは非常に不安定だということです。
この不安定さの改善の中から最終的に誕生したのが、カーボンロッド内蔵スキーです。

カーボンロッドはカーボンの剛性を最大限に活かすために一方向の繊維をテンションをかけながら樹脂で硬化した丸棒です。製品は此れを数本芯材の中で接雪間にインサートしており、中央部は表面側に両端は滑走面側に近く配置し、スキー内部ではカーボンロッドはアーチ形状になっておりベンドを補強しております。
 又、カーボンロッドの表面には、離型剤を塗り芯材とは接着してません、曲げや振動にたいして独立して存在させる為です。

何故カーボンロッドなのでしょうか? それは周知のように剛くて軽いからです。単一な材料で同じ形状の場合スキー用材料の中でカーボンがもっとも返りの速い材料であり、それと同時に粘性が木材やプラスチックのように大きくありませんので滑走時に元のアーチ形状に戻そうとする力が一定に働きます。

 又前述のようにカーボンロッドは曲げられた状態で芯材のなかに配置されていますので、エネルギーが内部に閉じ込められています。実走テストでは曲げられて配置されたものは非常に敏感な製品ですが、ストレートに(エネルギーを閉じ込めてない)配置したものは、入れないものとそれ程変わらないことがライダーから報告されてます。
 このことにヒントを得て、現在カーボンの形状を可変したり、他の材料と組みあわせて試乗テストを繰り返しております。

本年度はスキーボードで販売しておりますが、来年度以後この内部エネルギーをベースにした新しい感覚の製品をさらに発売していく予定にしてます。

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■腰のあるフレックストーションを実現「MULTI WAVE CORE」 ■最新技術「3D-POWERDRIVE 構造」
■内部エネルギーの蓄積させた「カーボンロッド」 ■ガラス繊維がマルチユースに対応「RRIM製法」
■ナノテクを使用した「カーボンナノチューブ」